
いびきぐらい誰でもかくでしょう。そんなに気にすることはないよ、と思っている人も多いと思います。
でも、たかが“いびき”、されど“いびき”です。
実はいびきには怖い病気が隠れている可能性があります。
お好きなところからお読み下さい
2種類のいびき:心配ないいびきと心配ないびき
いびきには一時的な心配のないいびきと、無呼吸を伴う心配ないびきの2種類があります。
心配のないいびき:単純性いびき
鼻づまりや疲労、飲酒、風邪などが原因の一時的ないびきは特に心配はありません。原因を取り除けばいびきは解消します。
心配ないびき:無呼吸を伴ういびき
単純性いびきに対して注意が必要なのは、睡眠時に無呼吸を伴ういびきです。
寝ている間ずっといびきをあるっていう場合は注意が必要です。
と、いうのも無呼吸状態を放置しておくと生命の危険に直結する恐れがあるからです。
いびきが原因の病気:睡眠時無呼吸症候群
睡眠時の無呼吸状態は正式には睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)と呼ばれています。
症状は睡眠時に呼吸が停止(無呼吸)、または止まりかける(低呼吸)が1時間に5回以上繰り返されます。
呼吸が止まる時間は30秒から1分以上ある場合もあります。
当然、人間ですから息が止まると大変ですよね。脳に酸素がいかなくなるので、生命の危険に直結、というわけです。
無呼吸症候群の厄介なところは寝ている本人は気が付かないことです。
寝ているんだから当然ですよね。
でも別の形で自覚症状は出てきます。
起床時の頭痛、日中の強い眠気や疲労感、集中力・記憶力の低下などです。
呼吸が止まって脳に酸素がいかなければ、脳は大変です。
脳を休めるはずの睡眠で脳が全く休まらない、というのが無呼吸症候群なのです。
睡眠時無呼吸症候群以外の病気
一番怖いのが睡眠時無呼吸症候群ですが、無呼吸を伴わないいびきでも治療を必要とする病気があります。
いびきに悩んだら耳鼻科に行こう!!
いびきの直接の原因は鼻づまりである場合も多いです。
例えば、
・鼻中隔彎曲症(鼻の真ん中の仕切りが曲がっている)
・肥厚性鼻炎(アレルギー性鼻炎などで鼻の粘膜の慢性的な炎症により、鼻の粘膜が厚くなっている)
・鼻茸(はなたけ)症(鼻の炎症で、粘膜がポリープ状になったもの)
・副鼻腔炎(副鼻腔の中に膿がたまっている)
・習慣性扁桃炎(扁桃腺の腫れ)
・アデノイド肥大(のどの奥にあるアデノイドがうまれつき、または感染やアレルギーで大きくなっている)
などです。
これらの状態は耳鼻科で治療することができますので、いびきに悩んだら耳鼻科にまずは行きましょう!!
耳鼻科で対応できなければ、先生がしっかりと次の病院を紹介してくれるはずです。
いびきがうるさい人は病気が心配のまとめ
いびきで一番怖いのは何度も言うように睡眠時無呼吸症候群です。
それ以外の鼻づまりなどは、今すぐ一大事につながるというわけではありませんが、放っておくと睡眠時無呼吸症候群につながる恐れがあります。
いびきの治療のために病院に行くことをオススメしますが、そこまで大げさじゃないんだよね、という人は枕などの寝具を取り換えてみるだけでも違ってくるかもしれません。
最近はいびき防止に特化した枕なんかも発売されいますね。まずは枕をかえてみるといいでしょう!
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