女性にとって気になるのはやはりスタイルをキープすることですよね。新作の服を着こなしたいし、カジュアルなおしゃれも楽しみたい!
でもどんなにおしゃれをしてもお腹がぽっこりしていては台無しです。鏡で自分の姿を横から見てお腹だけ前に出ていてカッコ悪い、パンツのサイズをおなかに合わせると足がぶかぶかで決まらない、という声も聞かれます。
体の他のパーツは太っていないのにお腹だけぽっこりしているという時には、もしかすると病気が隠れているかもしれません。一緒に詳しく見ていきましょう。
ぽっこりお腹の原因は病気?
女性は子宮が下腹にあるため病気の種類によっては下腹が出てきて気づくケースがあります。前には出ていなくても横の一部分だけが出ているとか、触ると気づく程度のしこりがあるという場合には婦人科系の病気の可能性が高くなります。
他にもお腹が出てくる病気があります。
お腹に水が溜まる病気
お腹に体液がたまってしまう腹水は慢性的な症状によるものが多いです。血管やリンパ腺からにじみ出てきた水がお腹の中(腹腔)にたまるので、胃や腸を圧迫します。症状が進むと吐き気や痛みを伴うこともあります。
肝臓の病気
アルコール依存により発症する肝硬変、アルコール性の肝炎、慢性的な肝炎などは血液中の水分を調節できなくなるため腹水がたまりやすくなります。最近は脂肪肝から肝硬変に変わることも多く、アルコールを摂らない方にも注意が必要です。
腎臓の病気
腎不全などにより腎臓の機能が衰えると体の水分を排出する力が落ちるため腹水がたまりやすくなります。普段から塩分や油分の多い食事が好きな方には注意が必要です。
心臓の病気
心不全などにより全身に血液を送ることができずに水分とのバランスを崩します。そのため腹水がたまりやすくなります。
婦人科系の病気
卵巣癌や子宮癌になると腹水がたまりやすくなりますが、腹腔と子宮が近いため、癌が腹腔内に入り込みやすいことも理由のひとつです。
また婦人科系の病気では卵巣嚢腫もお腹が出てくる要因になります。卵巣の片方にできることが多く、大きく腫れてしまうことが特徴です。症状によってサラサラの液体がたまる場合とドロドロした血液状のものがたまる場合があり、下腹が腫れてくることで気づくケースも多いです。
便秘
こういった深刻な症状まで行かなくても便秘が慢性化すると腹水がたまりやすくなります。私も婦人科の検診で腹水が見つかり「普段便秘気味ですか?」と聞かれました。
その時は自覚症状が全くなかったため、それほどひどい便秘でなくても腹水がたまる可能性もあるということですよね。その後は乳酸菌を摂ったり運動をするなどして便秘をしないように気をつけたら、次の受診では言われませんでした。
便秘体質だからと軽く考えていると慢性的な不調につながりますし、腹水が1ℓ以上たまると全身の血行にも影響が出てきます。見た目だけの問題でなく健康上も問題が出てきますので、改善するようにしましょう。
お腹にガスが溜まる病気
お腹にガスがたまっていてもぽっこりとして気になりますよね。ガスがたまりやすい、ガスを抜くことができないという場合には大腸の働き自体が落ちている可能性があります。
多くは食事の時に空気を一緒に飲みこんでしまうことが原因ですが、他にはどんな病気が隠れているのでしょう?
過敏性腸症候群
ストレスなどによって腸が刺激を感じやすくなり、不調を感じる病気です。便秘と下痢を繰り返す、緊張する場面でお腹が痛くなるという症状があります。
大腸憩室
大腸の中に袋状の部屋が飛び出してしまう状態です。この中に老廃物が残りやすくなるため、腐敗するときにガスが出てきます。老廃物が炎症を起こす心配もあるので治療が必要です。
婦人科系の病気
卵巣嚢腫や子宮癌などによって腸の働きが鈍くなりガスがたまる場合があります。またガスが原因でなくてもお腹が張るなどの症状が出る場合があります。
まとめ
見た目だけの問題と思っていたぽっこりお腹に意外な病気が隠れているなんて怖いですね。
おしゃれの前に自分の健康を管理できてこそ大人の女性なのかもしれません。定期的な健康診断と婦人科の検診は欠かせないですね。
今日から体の中身を見つめ、健康美人を目指しましょう。